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九州の魚の魅力を集めました!(マリンワールド海の中道)

○マリンワールド海の中道

 


 

アクセス・概要

・おすすめポイント:九州の魚の魅力が詰まった水族館

・大きさ:★★★★☆(大きい)

・マニアック度:★★★☆☆(メジャーな種が多い)

・展示種数:★★★★☆(多い)

・展示(解説パネル、イベントなどの充実度):★★★★★(非常に充実している)

・値段:大人2350円 小中学生1100円 幼児600円

福岡で最も大きな水族館で福岡市東区の西戸崎という所にあります。

電車ならJR香椎駅で西戸崎線に乗り換えて海ノ中道駅で降りるとすぐですよ!所要時間はJR博多駅から35分くらいです!

他にも天神からの西鉄バスやももち、ベイサイドプレイスからの船でも行くことができます。ちなみに車で行く場合は駐車場代が550円程かかります。

3階建ての大きな建物で福岡の玄界灘や阿蘇の川、有明海などの九州の様々な環境を再現した展示がメインで多様な環境に囲まれた九州の海の魅力が凝縮された水族館となっています!

また、クラゲや深海生物の展示なども充実しており、建物の外にはペンギンやイルカ、アザラシなどの動物もたくさん見られます。中でも、全国的に展示数の非常に少ないラッコの展示日本で初の展示となった幻のサメ、メガマウスの剥製は一押しです!

さらに、大規模な水族館ということもあってイベントなども充実しており、アシカショークジラの混ざったイルカショーをはじめ、迫力満点の大水槽のイワシの餌やりタイム、アザラシの餌やり体験などなど、様々な面白いイベントが見られます!

また、休日にはバックヤードツアーも行っており、誰でも水族館の裏側を体感することができます!
夏には夜の水族館もあるので魚たちの一風変わった生態を見ることができます。

家族や恋人、友達と行っても楽しめる水族館で、マニアの方でも満足できるほど楽しめるのでおすすめですよ!!

ホームグラウンドとなる水族館なので本当は第一回で紹介したかったのですが、長い間通い詰めているにも関わらず解説で使いたい写真が不足していたこともあって第2回での紹介となってしまいました(笑)

マリンワールド海の中道は2019年に30周年を迎えました!


マリンワールドの年パスはおしゃれなデザインで、2回で元が取れるのでおすすめですよ!!
(上:30周年仕様 下:通常時のデザイン)


 

特色

全国的に見ても規模が大きく、沖縄美ら海水族館に次ぐ九州最大級の水族館で、家族や恋人、友達などで行って楽しむための展示も充実していますが、同時に水族館本来の姿である研究施設としての展示も充実しており、様々な魚の骨格標本や大型の鯨の全身標本なども見られ、子供たちが楽しく魚を学ぶこともできます。

マリンワールドは2017年にリニューアルされ、リニューアルの前後で館内の様子が大きく変わっています。

展示の方法やイベントの内容なども大きな入れ替わりがあり、以前あったウミホタルの発光実験などのイベントなどが無くなったり、テーマが対馬暖流から九州の海に変わったことで気に入っていた展示が変わっていたりなどの寂しさもありますが、それを補うように展示にさらに力が入ったように感じます!

また、リニューアル後は写真映えする水槽や装飾が増えており館内の癒され度も増しています!
さらにイベントも以前よりパワーアップしてさらに多彩になっており、休日には参加費500円で先着順のバックヤードツアーも開催されていますよ!

バックヤードツアーでは飼育員さんが実際に水族館の裏側を案内し、水族館の様々な裏話を聞くことができ、飼育員さんが日頃どのようなお仕事をしているかを知ることができます。

上から見る大水槽は迫力満点ですよ!!

3階建ての館内は、エリアは大きく分けて1階に外洋大水槽、かいじゅうアイランド、九州の深海、福岡の身近なイルカ、情報ひろばうみのたね、ペンギンコーナー、レストランなどがあり、2階はお土産屋、外洋大水槽、九州のクラゲ、奄美のサンゴ礁、タッチプール、ラッコプール、ほねのおと、ショープールがあります。

そして3階にはショープール、九州の近海、阿蘇 水の森エリアがあり、非常に広く、展示されている種類も多いです!

ここではそれぞれのエリアを順路に沿って順番に紹介していきたいと思います。

・九州の近海
東シナ海、太平洋、日本海、瀬戸内海の多様な海域に囲まれた九州の様子を再現したエリアです。

玄界灘や錦江湾、有明海など、九州各県それぞれの特徴的な海の環境を再現した展示がされています。
一番最初の玄界灘水槽は、床から天井へと曲線を描くように水槽が作られており、空中に魚が浮かんでいるように見え、上から差し込んでくる光が幻想的な空間を作り出しています。

さらに、玄界灘の荒波を再現するために数分ごとに勢いよく海水が雪崩れ込むようにできており、玄界灘の荒波で生きるパワフルな魚たちを見ることができます!

数分おきに上から大量の海水を降らせることで魚たちのより自然に近い姿を再現しています。


他にも現在も活動している海底火山を持ち独自の環境となっている錦江湾に生息する鮮やかな魚を展示する神秘的な水槽や、日本3大急潮の一つである針尾瀬戸の急流を再現した長崎西海の水槽、たくさんのアオリイカが泳ぐ呼子の海水槽や日本最大の干潟「有明海」を再現したコーナーなどがあり、有明海の伝統漁や漁具なども展示されています!

展示されている水槽の中には人工魚礁を設置している水槽もあり、たくさんの魚が魚礁を隠れ家にしている様子を実際に見ることもできます。

暗闇を泳ぐタチウオたちや3種類のウミガメも必見です!

ドチザメの後ろには人工魚礁の中を泳ぐ魚たち

夜の水族館にて眠るアオウミガメ。

マリンワールドではアカ、アオ、タイマイの3種類のウミガメに出会うことができます。

【ここで見られるおさかな】
この水槽で見られる魚や生き物の一部を、写真と一言二言でざっくり紹介しています。

魚種名の横の★マークはその魚種の水族館でのレア度を表しています。

その水族館に行った際には★の多い魚にも注目してぜひ探してみてください!!


(★マーク別の評価)

★☆☆☆☆・・・他の水族館でもよく見られる

★★☆☆☆・・・他の水族館でもまあまあ見られる

★★★☆☆・・・他の水族館ではあまり見られない

★★★★☆・・・他の水族館ではなかなか見られない

★★★★★・・・他の水族館では滅多に見られない、ここでしか見られない

オオニベ ★★★★☆
宮崎では養殖されることもある美味しい魚で現地ではミナミスズキと呼ばれる。

 

ネコザメ ★☆☆☆☆
顔が猫に見えることから名前がつきました。写真は夜の水族館で撮影したネコザメの子供です。

スジハゼ ★★★☆☆
汽水域でよく見られるハゼで、アマモがたくさん生える場所でも見られます。

クロホシイシモチ ★☆☆☆☆
テンジクダイの仲間で、頭部の黒斑と内耳に大きな耳石を持つことから名がつきました。
写真の子は口の中に卵を抱えています。

ハナハゼ ★★★★☆
色鮮やかなハゼですが、警戒心が強いため写真に収めるのは難しいです。

タイマイ ★★★★☆
背中が異様に盛り上がるのが特徴で、背中の甲羅はベッコウの原料となります。

ムツゴロウ ★★★☆☆
むつっこい(脂っこい)、ごろ(ハゼ)という佐賀の方言から名前がつきました。

ハート型の瞳は太陽の直射を防ぐためと言われています。

ホウセキキントキ ★☆☆☆☆
ルビーのような鮮やかな色合いが宝石を連想させることから名前がつきました。

ウツボ ★☆☆☆☆
凶暴そうな見た目から海のギャングと呼ばれますが、実際はとても臆病な性格をしています。

アカオビハナダイ ★★★☆☆
メスからオスに性別が変わり、オスは体の中央に赤い帯があります。

 

ハナオコゼ ★★★☆☆
オコゼとついていますがカエルアンコウの仲間です。

カエルアンコウ同様イリシウム(竿)とエスカ(擬似餌)を備えていますが本種はほぼ使いません。

タチウオ ★★★★☆
体の輝きが太刀の刀身に見えることから名前がつきました。

 

ナベカ ★★☆☆☆
綺麗な見た目から英名ではエレガントフィッシュと呼ばれています。

アオリイカ ★★★☆☆
釣り人の間で有名なイカでミズイカとも呼ばれます。

味はイカの中でもダントツで、刺身はとても美味しいです。

マハタ ★★★☆☆
クエと同じハタの仲間で、幻の高級魚として刺身や鍋で美味しく食べられます。

 

・阿蘇水の森

1000ヶ所以上の湧水源を持つことから水の国と呼ばれる熊本の淡水魚を集めたコーナーです。
まるで本物のような木々や、足元には湧水のでる川を再現しており、実際に魚が泳いでいるのを見ることができます。

また、木々の隙間から光が差し込むように光をつけており、まるで本当に森の中にいるかのような心地よい空間に心が安らぎます。

(ここで見られる生き物)

カスミサンショウウオ ★★★★☆
福岡では絶滅危惧Ⅱ類に属しており、普段は山林のジメジメした陸地で生活しています。

ハカタスジシマドジョウ ★★★★★
博多湾流入域にのみ生息しており、非常に似た種類が多いため見分けるのが難しい。

カゼトゲタナゴ ★★★☆☆
繁殖期になるとオスは腹が黒くなり、背鰭や臀鰭の縁は赤く、目や体はピンク色を帯びる。

体側中央の青いラインが背鰭を越えることが特徴。

ドジョウ ★★★☆☆
肛門から空気を取り込む腸呼吸を行うことからオナラをする魚として知られています。

 

 

・九州の外洋大水槽

黒潮の流れる九州南部の暖かい海を再現した水深7メートルの大迫力の巨大水槽です。

シロワニやマイワシ、スマなどの様々な魚が展示されており、上層、中層、下層とそれぞれの層で分かれて暮らす魚たちの生活様式を1階と2階の両方からじっくり観察することができます。

また、1階から2階に上がるエレベーターには中から大水槽を見ることができるので思わず何度でも乗りたくなっちゃいます(笑)

大水槽の前にはソファがいくつか設置してあり、ゆったりとした大水槽の様子を座って眺めているとその幻想感からつい眠くなってしまうこともあります(笑)

時間によって、大水槽のマイワシについて解説するイワシの時間やダイバーが水槽内に潜ってシロワニなどの魚たちに餌を与えながら解説する水中ショーなどのイベントがあり、1日1回見ることのできるイワシの餌やりイベントでは、3万匹のマイワシによる大迫力のイワシタイフーンを見ることでき目の前で群れをなして右へ左へ移動するイワシの群れに思わず目を奪われてしまいます!

ちなみに夏に開催される夜の水族館では綺麗な光でライトアップされた一風変わったイワシタイフーンを見ることもできますよ!

イワシの餌やりをイベントで実施している水族館は意外と少ないので、マリンワールドの強みの一つでもあり、カメラは必須です!

大迫力のイワシの群れに思わず大興奮間違いなしです!

(ここで見られる魚)

クエ ★★☆☆☆
九州ではアラと呼ばれる高級魚。正式名称がアラという魚もいるので紛らわしいです(笑)

コモリザメ ★★★★☆
非常に強い吸引力を持っており、巻貝の中身だけを吸い取ることができます。

マダラエイ ★☆☆☆☆
体のマダラ模様が特徴的な大型のエイ。広い大水槽の中でも一際目立ちます。

クロメジナ ★★★★☆
40センチを超える大型のメジナの仲間。釣り人の間ではオナガと呼ばれます。

クモハダオオセ ★★★☆☆
白い縁取りのある円形の模様が雲に見えることから名前がつきました。

オキアジ ★★★★★
餌のエビなどを泥ごと飲み込むことからドロアジと呼ばれることもあります。

シロワニ ★★☆☆☆
見た目の割に穏やかで、マリンワールドが国内で初めてシロワニの展示に成功しました。

 

カスリハタ ★★★☆☆
体に大きな暗色斑が規則的に並ぶことが特徴です。

マリンワールドの子はお気に入りの位置があるようで、定期的にお気に入りの場所を変えながら写真のような姿勢でいることが多いです。

 

・かいじゅうアイランド

ペンギンやイルカ、アザラシなどの水族館の人気者達を見ることができる屋外エリアです。

ペンギンは低めの柵を挟んだ芝生の環境で飼育されており、他の水族館のペンギン展示とは少し違う斬新でオープンな展示になっているのでペンギンとの距離を近く感じることができます!

また、かいじゅうアイランドではゴマフアザラシとカリフォルニアアシカに餌やりをすることもできますよ!

アザラシ達の胃袋の許容量の問題があるため数に限りがあり、早い者勝ちにはなってしまいますが自分の手からアザラシ達に餌をあげられるという最高の癒しを得られるのでおすすめです!

さらにアザラシ、アシカ水槽の側のスロープを降りると水槽の下へ行くことができ、水中を泳ぎ回るゴマフアザラシを上下左中360度という全面ガラス張りの空間で見ることができます。

もちろんここでもイベントがあり、飼育員さんがケープペンギンについて餌やりや掃除をしながら色々なことを教えてくれるペンギンタイムや、イルカのショーの仕方やアシカの体について飼育員さんが教えてくれるアイランドトークがあります。

夏場にはイルカに触ることのできるイベントも開催され、ここだけでも充実したイベントとなっています!

このようにペンギンとの距離が非常に近いのも魅力の一つです!

餌をもらいに寄ってきたゴマフアザラシ、可愛すぎます(笑)


チラリとこちらを覗く子アザラシが可愛い(笑)

ショープールとはまた違った距離感でイルカを見ることもできますよ!

 

あ、ちなみに大水槽からかいじゅうアイランドへと続く通路の途中には水生昆虫を展示しているコーナーもあるので探してみてくださいね!

タイコウチやミズカマキリなどの変わった生き物を見ることができますよ!

・九州の深海

主に宮崎や長崎などで獲れる深海魚を展示しており、深海という過酷な環境で生きる不思議な魚達を見ることができます。

鹿児島錦江湾にある熱水噴出孔やどのようにして深海魚を運んできているかなどの解説や飼育員さんたちが駿河湾などから集めてきたたくさんの深海生物の標本も展示されており、とても面白いコーナーとなっています!

様々な深海生物の標本が見られ、「こんなのがいるんだ!」という驚きと新たな発見があります。

テレビなどでよく聞くチョウチンアンコウも実物を見たことのある方は少ないのではないでしょうか?

写真はゴブリンシャークことミツクリザメと生きた化石ラブカです。

他にも貴重な生き物がたくさんいます!これだけの標本を集めた飼育員さんには感謝あるのみです!

(ここで見られる魚)

 

ユメカサゴ ★★☆☆☆
水深180〜1000m近くにまで幅広く生息している深海魚です。

環境の変化に比較的強いようで、深海生物を展示する水族館ではよく見かけます。

ヒラアシクモガニ ★★★★☆
名前の通り平たくて長い脚はとても繊細で折れやすいです。

 

オキナエビ ★★★★☆
目は退化しているため見えておらず、
全身の毛と長く伸びた触覚が翁(おじいさん)を連想させることから名がつきました。

ムラサキヌタウナギ ★★★☆☆
体からムチンと呼ばれるネバネバとした物質を出すことで身を守ったり、獲物を仕留めます。

ナヌカザメ ★☆☆☆☆
敵に襲われそうになると大量の海水を吸い込み、体を膨らませて身を守ります。

タカアシガニ ★☆☆☆☆
言わずと知れた世界最大のカニで、最大3m以上にもなります。

実は日本周辺の深海にしかいない日本の固有種です。

 

・福岡の身近なイルカ

瀬戸内海や有明海、五島列島やマリンワールドが面する博多湾でも見ることができる小型のイルカ、スナメリを見ることができます。

ここではアリスちゃん、ゴテン君、ミクちゃん、ハク君の4頭に出会うことができ、飼育員さんの解説ともにスナメリ達がバブルリングを披露してくれるスナメリトークもありますよ!

水槽が程よく明るく、スナメリ達も好奇心旺盛でよく目の前にきてくれるので写真も撮りやすいです!

幸せそうな表情がとても癒されますね。

スナメリは非常に学習能力が高く、マリンワールドのスナメリたちはよく人のことを観察しているそうです。

もしかするとこの子も写真を撮る自分のために敢えて来てくれたのかもしれませんね。

 

・九州のクラゲ

水族館で定番のミズクラゲをはじめとする九州で見られる様々なクラゲを見ることができます。

様々な色のLEDによるライトアップとクラゲ達のおりなすスローな時間と幻想的な空間が日常を忘れさせてくれる癒しになり、思わず水槽の前で何時間も立ち止まってしまいます。

マリンワールドのインスタ映えスポットの一つです!

 

 

(ここで見られるクラゲ)

ハナガサクラゲ ★★★☆☆

昼間は海底や壁にくっついてじっとしており、暗くなると活発に動き出します。

ミズクラゲ ★☆☆☆☆
4つの胃と生殖巣が目に見えることからヨツメクラゲと呼ばれています。

アカクラゲ ★☆☆☆☆
乾燥して粉末状になったものを吸うとくしゃみが出ることからハクションクラゲとも呼ばれる。

カミクラゲ ★★☆☆☆
たくさんある触手が女性の髪の毛のように見えることから名前がつきました。

 

・奄美のサンゴ礁

九州の南に位置する鹿児島県奄美大島の、浅瀬に広がるサンゴ礁で生活するカラフルな魚たちの色とりどりの世界を味わうことができます!
美しい色合いの魚達で溢れるこのコーナーは、見ていてまるで南国の海にいるかのような気分になリ、とても癒されます!
エリア内の小水槽では時期によって時折様々な熱帯魚や熱帯魚の幼魚を見ることもでき、なかなか見られないような珍しい生き物や、普段水族館で見かけるような成魚とは模様や色の異なる新たな一面を発見することができます!
また、このコーナー内にはタッチプールもあり、ナマコやウニ、ヒトデなどの様々な生き物と触れ合うことも出来ます!

(ここで見られる魚)

ニシキテグリ ★★☆☆☆
見た目の鮮やかさと手繰り網(底引網)にかかることからこの名がつきました。

サラサハタ ★★★☆☆
皮膚からは水を泡立たせる性質を持つグラミスチンと呼ばれる毒を分泌します。

 

アオギハゼ ★★★☆☆
上を仰ぐようにして泳ぐことからこの名がつきました。

モンハナシャコ ★★★☆☆
モンハナシャコのパンチは水中では時速80kmもの速さになり、水槽のガラスを割ることもあります。

その威力は22口径の拳銃にも匹敵し、あまりの速さに周囲の水が沸騰して光が発生します。

ちなみにパンチの威力は人間サイズだと720t、沸騰する際に発生する泡に触れた魚は気絶します。

タマカイ ★☆☆☆☆
最大3mにもなるハタ科最大の魚で、サメを丸呑みにすることもあります。

ミツバモチノウオ ★★★★☆
有名なナポレオンフィッシュと同じモチノウオ属の魚です。

ロクセンフエダイ ★★☆☆☆
体の黒斑と6本の青い線で他の種類と見分けることができます。

ヨダレカケ ★★★★☆
下唇が吸盤状に発達しており、これが涎掛けをしているように見えることから名前がついた。

水中が苦手で水飛沫の飛んでくる岩場を好み、皮膚呼吸を行います。

ニシキアナゴ ★★☆☆☆
錦のように鮮やかなことから名前がつきました。

タテジマキンチャクダイ(幼魚) ★★★☆☆
体の模様が円を描くようになっていることでサザナミヤッコの幼魚と見分けることができます。

モンガラカワハギ ★★★☆☆
非常にきつい性格をしており他の魚を攻撃することがあります。

キンメモドキ ★★☆☆☆
タンパク質由来である捕食したウミホタルの発光物質をそのまま利用して発光することが出来ます。

この現象を盗タンパク質といいます。

チンアナゴ ★★☆☆☆
顔が犬のチンに似ていることから名前がつきました。

ギチベラ ★★★★★
獲物を捕食する際に顎を長く伸ばすことができ、あくびをするときにもこの行動は見られます。

イロブダイ(幼魚) ★★★★☆
サンゴの死骸に生える藻類を食べ、成魚になると面影もないほど模様が大きく変わります。

・情報広場うみのたね

ここでは季節によって様々な水辺の環境や生物を見ることができ、季節ごとに行われる地引網体験や野外での観察会などのイベントの参加者も募集しています!

水草の上のオトシンクルス、この頃はアクアリウム展が開催されていました。

・レストラン・レイリー

マリンワールド内にあるレストランで、魚の泳ぐ小水槽がいくつもあったり、ショープールのイルカを下から眺めながら食事を楽しむことができます!

ショーの時間になるとイルカの水中での動きが見られて面白いですよ!

期間によってはオオグソクムシといった館内で展示されるような深海生物などの変わった食べ物もあります。

ショープール内のハンドウイルカ、バンドウイルカとも呼ばれています。

・ペンギン水槽

かいじゅうアイランドのペンギンとは異なり、水中を泳ぎ回るペンギンを見ることができます!

飼育員さんが餌をあげながらペンギン達と接する様子も見ることができますよ!

こちらは時期によってアザラシが展示されたりと展示内容が変わるようです。

 

・ラッコプール

ここでは愛くるしい仕草や顔が人気のラッコを見ることができ、ラッコの食事タイムでは飼育員さんに懐くラッコの可愛い一面を見ることができます!

元々はオスのリロ君とメスのマナちゃんの2頭がおり、仲睦まじくじゃれあう様子が見られていたのですが、今年2021年2月22日にマナちゃんが死亡してしまい、現在はリロ君一頭となってしまいました。

マリンワールドは以前からラッコの繁殖に力を入れており、今回飼育されていたマナは飼育下で繁殖に成功して生まれ、国内初の人工哺育に成功したラッコで、飼育下4世代目だったそうです。

そして今年2021年1月に妊娠の兆候が見られ、2月の中旬にX線検査で妊娠を確認しましたが同月に餌を食べないなどの体調不良を起こし、母体の保護を優先するために同月22日に帝王切開手術をしたそうなのですが、子宮破裂を起こしていたようで死んでしまったようです。

中の良い2頭のラッコは以前からマリンワールドの名物のような感じがしていたのでこのニュースを知った時正直驚きました、。

マナちゃんは毎年のように誕生会を開かれたりと大切に育てられていたので安らかに眠って欲しいですね、。リロ君にも長生きして欲しいです。

ラッコは現在数が減っていることもあり、国際条約によって保護されているため飼育するために新たに連れてくるは難しく、マリンワールドのラッコは国内で唯一繁殖の見込めるペアであったため今回の死亡により国内ではこれ以上ラッコの飼育下での繁殖は見込めず、国内で飼育されているラッコは残り4頭となってしまいました。

このようにラッコが見られる動物園・水族館は非常に数少ないため、マリンワールドはラッコが見られる貴重な水族館となっています。

ラッコは素早く動き回るので綺麗な写真が撮れませんでした(笑)

 

・ショープール

水族館の醍醐味の一つであるイルカショーやアシカショーを見ることができ、博多湾を背景にした見晴らしのいいステージで、イルカ達が観客へ向けて大きなボールを飛ばしてくれたり高くジャンプをしたりなどの様々な技を見せてくれますよ!

マリンワールドのイルカショーには少し変わったところがあり、ショーを行ってくれるイルカ達の中になんとクジラがいるんです!

このクジラはコビレゴンドウのユキちゃんといい、20年以上も飼育されているマリンワールドのアイドル的な存在で、ショーの最中もパワフルなジャンプや動きでお客さんに派手に水飛沫を浴びせたりと見る人を楽しませてくれます!

マリンワールドでイルカショーを見る際にはどこにユキちゃんが“イルカ”、そこにも注目してみましょう!!

コビレゴンドウのユキちゃんの大ジャンプはものすごい量の水飛沫が飛んできます!
バックの景色は博多湾です。

 

・ほねのおと

30周年を記念して新たに作られたブースです!

マッコウクジラの頭骨やクロミンククジラの全身骨格などのクジラの標本や、様々なサメや魚の骨格を見ることができそれぞれの生き物の生きる環境に合わせて変化した骨の秘密を様々な擬音で表した解説とともに楽しく学ぶことができます!

クロミンククジラの全身骨格

こんなに大きな生き物が海にはたくさんいるんです!

こちらはダイオウイカの天敵、マッコウクジラの頭骨です。

 

また、すぐ近くには当時世界で初めて発見されて話題になったメスの個体で、国内でも初めて剥製として展示された幻のサメ、メガマウスの剥製を見ることもできますよ!

現在生きたメガマウスを展示している水族館は世界中どこを探してもなく、メガマウスの剥製を展示している水族館も少ないのでマリンワールドを訪れたら一度は見ておきましょう!!

謎多きサメ「メガマウス」、不思議なオーラを感じますね。


 

イチオシの生き物

・ラッコ

ラッコはなんの仲間なの?とよく聞かれますが、ラッコはイタチ科カワウソ亜科ラッコ属に属しており、山でよく見られ街中でも夜になると意外と見られるイタチに近い仲間となっています。

イタチが水中での動きに適応して進化したのがカワウソと言われており、そのカワウソが海へと進出したのがラッコという感じです!

そのため、漢字では海の獺(カワウソ)と書いてラッコと読み、英語でもカワウソの意味を持つotterという単語が使われ、sea otterと呼ばれています。

北太平洋の限られた範囲にしか生息しておらず、日本では北方領土や千島列島付近で見ることができます。

水温が10度以下という冷たい海に住んでいるため、体温が奪われるのを防ぐために体は8億本からなる体毛でびっしりと覆われており、この体毛の隙間に空気を溜めることで浮力を確保しています!

そのため、体毛の隙間に汚れが入り込んで空気が入り込むのを妨害されないように毎日毛繕いをして体毛を清潔に保っています!ラッコは綺麗好きなんですね!

主食はカニやエビなどの甲殻類やアワビやホタテなどの貝類、イカやワカメなどで、まるで海鮮もののお店のような非常に贅沢な食事をします。

しかしその反面、ラッコは時折とんでもないものを食べることもあります。それはなんとです!

ラッコは水面で休んでいるカイツブリなどの海鳥を見つけると相手に気付かれないように水中に潜ってそこから鳥を水中に引き摺り込み、水中で頭や首に噛み付いて鳥を仕留めます。

その後胸や首から肉を剥いで捕食します。あの可愛いラッコが、、、ギャップが凄いですね!やはり肉食獣です!

とはいえ好んで鳥を襲うことはないようで、病気などでどうしても潜って餌が取れないときや付加的な栄養を得るため、その場に好物の餌がない時などにに鳥を捕まえているのではないかと言われています。

ラッコは二枚貝を食べる時、石で貝を叩いて割って中身を食べることで有名ですが貝を叩き割るのに使う石にはラッコの強いこだわりがあり、最初に気に入った石を見つけるとそれを脇の下のポケットにしまって大切に保管し、長い間それをずっと使い続けます!料理人で言えばマイ包丁ならぬマイストーンですね!

そのマイストーンへの執着は半端ではなく、陸に上がる際にはきちんと所定の場所に置いたり、石を無くしてしまった時にはショックが大きすぎてしばらく餌を食べられなくなるそうです。

また、この石は仲間と見せびらかしあったりするそうですよ!可愛らしいですね(笑)

ラッコはジャイアントケルプという最長で50メートルにもなる巨大なコンブの仲間や、同じく大型のワカメの仲間が大量に生えている環境を好んで生活しており、眠る時にはこのケルプを体に巻きつけることで海流に流されないようにします。

ジャイアントケルプの森はシャチなどの大型の肉食の生き物にとっては体が絡まって身動きが取れなくなってしまうため近づこうとしません。

そのためラッコはシャチなどの自分よりも大きな肉食の生き物から身を守るためにもジャイアントケルプの生えている環境を好んで生活しているんですね!

また、このようにたくさん海藻が生えている場所ではラッコの好物であるアワビなどの貝類がたくさんいるので一石二鳥なんです!本当に賢い生き物ですね!

しかしラッコは毛皮が活用されたりするため大量に乱獲されてしまい、その結果現在では絶滅危惧ⅠA類に指定され国際条約によっても保護されています。

 

・シロワニ

世界中の暖かい海で見られる全長3メートル前後のずんぐりとした体型が特徴的な強面のサメですが、見た目の割りに気性は非常におとなしく基本的に人に攻撃してくることはありません。

ワニというのは昔の人がサメのことをワニと呼んでいたことが背景にあり、それが名前の由来となっており、英語ではサンドタイガーシャークと呼ばれています。

見た目もそうですが、とてもかっこいい名前ですよね!!

水深190メートルまでの様々な環境で見られ、基本的に単独ではなく集団で生活しています。

夜行性のサメで昼間は洞窟や海底でじっとしていることもあり、夜になると活発に活動を初め、集団で協力してイカなどの頭足類や魚類、甲殻類を捕食します。

一方で繁殖期になると全く餌を食べなくなり、その期間は2ヶ月にも及びます

しかしそもそもシロワニはあまり頻繁に餌を食べるサメではないようで、マリンワールドでも1日に1匹食べるか食べないかなんだそうです

大きな体のわりに少食なんですね。少し心配です(笑)

狩りで役立つサメの歯は何度でも生え変わることで知られていますが、中でもシロワニの歯の生え変わりの頻度はずば抜けており、1週間に一回という短い周期で生え変わり、一生を通して3億本もの歯を使うと言われています!

シロワニの歯は鋭く尖っており、獲物の肉を突き刺して逃さないようにするのに適しており、この歯を使って魚などを捕らえ肉を切り裂くことなく丸呑みにするためあまり大きな生き物は狙いません。

シロワニの歯、中央の長い歯を挟み込むように両側に小さな歯があります。

ツルツルとしていて美しいですね。

またシロワニは他のサメにはない特殊な技を持っています。

通常サメには浮き袋が備わっていないため尾鰭の推進力と各鰭を使った効率の良い泳ぎや、肝油、水よりも軽い体内の尿素やトリメチルアミンオキサイドによって浮力を得て、ひたすら泳ぎ続けることで沈まないように浮力を保っているのですが、シロワニは胃袋に空気をためて浮き袋の代わりとして浮力を調整することができ、他の遊泳性のサメと違って一定の水深で泳ぐことなくじっと止まることができます。

そのため時折海面に出て空気を吸う行動も確認されており、水族館でもこの行動を見ることができます。

また、シロワニは、胎生のサメでサメの産卵方法として非常に珍しい子宮内共食いを行います。

初めは子宮内に12〜14個ほどの胚ができ、初めに生まれた子供は最初卵黄から栄養をもらうのですが、それだけでは栄養が足りず、驚くことに後から成長した胎子を全て食べてしまうんです!

この行動を子宮内共食いと呼び、シロワニは子宮を2つ持っているため最終的に生まれてくるのは最大でも2匹のみです。

これと似た行動をするサメでホホジロザメやアオザメなどがいますが、ホホジロザメなどは未受精卵を食べることはしますが、胎子を捕食することは確認されていません。

そのためこの行動をするのは現状シロワニのみで、シロワニの子供達の間では生まれてくるまでに壮絶なバトルロワイヤルが繰り広げていたんですね、。

ですがその分生き残った子供達は逞しく成長していきます!

 

・メガマウスザメ

未だ未知に包まれた謎の多いサメで、世界中でも未だに発見例が少なくその希少性から「幻のサメ」と呼ばれています。

1976年にハワイ沖で作業していたアメリカの調査船のアンカーに引っかかったことで初めて発見され、その異様に大きな口からメガマウスと呼ばれるようになり、英名でも口の大きさに注目されメガマウスシャークと呼ばれています。見つかったのは意外と最近なんですね!

ちなみに今のところ見つかっているメガマウスの最大サイズは7.4メートルで、平均的なサイズは4、5メートルとされています。

生息範囲は発見例が少ないため未だにはっきりとはわかっておらず、日本では東京湾や熊野灘の太平洋沿岸、静岡の駿河湾や福岡の博多湾など、世界ではヨーロッパやハワイ沖など限られた場所でしか見つかっていません。

ただ、発見例は少ないとはいえ近年メガマウスの出現数が増えてきていることから新たにわかったこともあり、メガマウスはその見た目と神秘性からテレビなどのメディアで深海魚として報道され、そのようなイメージが定着していましたが、メガマウスは夜間は水深12〜20メートルの水深におり、昼になると水深120〜160メートルの水深へ潜ることがわかっており、腹側が白く背側が黒っぽい特徴が、上から見ると周りの暗い青色に紛れ下から見ると海中に差し込んで反射する太陽の光に紛れる役割を持つことから深海ではなく光の届く浅瀬で生活しているのではないかということが明らかになりました。

それにしても大きな体で意外と浅瀬で生活しているのにこれまで見つかってこなかったことが不思議ですね!

また、肉食性のサメのような鋭い歯を持たず、ヤスリ状の細かい歯を持つことからプランクトンを食べることがわかっており、大きな口を開けて周りの海水をごとプランクトンを吸い込んで、鰓孔にある鰓耙で濾し取って捕食しています。

さらにメガマウスの口内やその周辺には反射板が備わっており、プランクトンの発する光を反射したり太陽の光を反射してその光につられてやってくるプランクトンを捕まえているのではないかと言われています。

 

 

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