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海にはどうして川の魚がいないの?(さかなのふしぎ)

ここではさかなに関する様々なふしぎについてQ&A形式で解説していきます!

さかなに関する質問や疑問などがあればインスタグラムやTwitterなどのSNSのDMでコメント頂ければ、またそれをまとめてこちらのブログの方で答えていきたいと思いますのでたくさん質問して頂けると嬉しいです。

 


博多弁の
スナメリ
ねえねえ
yui
どうしたとー?
博多弁の
スナメリ
 
海で魚捕ってて思ったんやけど、川にいる魚ってなんで海にはおらんと?

川と海で棲んどる魚全然違うよね〜。あ、でもサケとかウナギみたいに川と海を行き来する魚もおるとよね?その魚たちの何が違うのかが気になる!

yui
川とか池、湖とかの淡水に棲んどるのは淡水魚。

海に棲んどるのは海水魚って言ったりするよね!

淡水魚が海にいなかったり、逆に海水魚が川にいなかったり海と川を行き来する魚がいるのは、それぞれの魚の浸透圧調整の機能の違いが関係しとるんよ!
博多弁の
スナメリ
浸透圧!なんか聞いたことあるけどイマイチよく分からんとよね、。

分かりやすく教えてくれん?
yui
オッケー努力するわ。

まず浸透圧っていうのはさっとまとめると細胞膜を隔てて濃度が違う水が隣合ってる時に、細胞が外の水と濃度を一定に保とうとして濃度が低い方の水が濃度が高い方に移動する力のことで、水を引っ張る力的な感じっちゃんね。
博多弁の
スナメリ
ふむふむ・・・

塩とか、水に溶け込んだものの濃度が、薄い方から濃い方に引っ張られて移動するったいね!

ナメクジに塩かけたら縮むのもナメクジの表面の粘液に塩が溶けて濃度の濃い食塩水になることで体の中の水分を持ってかれるけんなんやね!
yui
理解早っ。

そうそう!ちなみに図で表すとこんな感じ↓
博多弁の
スナメリ
おぉ!これなら分かりやすい!

けどその浸透圧が魚にどう関係してくるとー?

海水と淡水やけんなんとなく塩分が関係してるんかなとは思うっちゃけど。
yui

うんうん、予想してる通り塩分の濃度が関係しとるよ!

単純な話川の魚は海水に入ると死んでしまうとよ。

逆に海の魚が淡水に入ると死んでしまうっちゃん。

 

 

 

博多弁の
スナメリ
マジか・・・
yui
そもそも海水魚の体内は外の海水よりも塩分の濃度が低くて、さっき説明した浸透圧の影響で体から水分がどんどん外に出ていくけん、そのままにしとくと脱水症状を起こすっちゃん。

やけん海水魚は大量の水を飲みながら泳ぐことで脱水症状を防いどるんよ。

ただ、そのせいで塩分を余計に摂り過ぎてしまうけん鰓で塩分を排出したり、できるだけ水分は出さんように腸から必要な水分だけ吸い取って少量の尿に塩分を多く含ませて排出することで浸透圧を調節して対策しとるんよ!
博多弁の
スナメリ
あ〜ね!それなら淡水魚は?
yui
淡水魚の体内は外の淡水よりも塩分の濃度が高いけん、そのままにしとくと外からどんどん水が体内に入ってきて細胞が水分で膨れて破裂してしまうっちゃん。

やけん極力水は少量しか飲まんようにして、尿を大量に排出することで細胞が破裂するのを防いで浸透圧の調節をしとるんよ!
博多弁の
スナメリ
同じ魚なのに棲んでる場所が違うだけで全然体の仕組みが違うったいね!

淡水魚と海水魚の浸透圧を調節する力は真逆なんやね!
yui
そうなんよ!

やけん淡水魚を海水に入れたら体外の海水の方が塩分の濃度が高い上に、淡水魚の体は水分を大量の尿として排出するようになっとるけんすぐに脱水症状を起こして死んでしまっちゃんね。

逆に海水魚が淡水に入ったら体外の淡水の方が濃度が低い上に、海水魚は大量の水を飲むからどんどん水が体内に溜まって細胞が水膨れみたいになって破裂して死んでしまうっちゃん。
博多弁の
スナメリ

それで淡水魚は海にはおらんったいね!

あつまれ動物の森で手持ちがいっぱいになった時にフナを海に逃したのがものすごく申し訳ないわ、。

yui
そういうこと!

あ、でも海水魚の浸透圧調整の場合は例外があって、エイとかサメの仲間、それからシーラカンスの仲間は大量の水を飲んだりはせずに、体内に尿素を蓄積させることで体内の浸透圧をあげて体の外に水を持っていかれるのを防いどるんよ!

やけんサメとかエイがアンモニア臭いってよく言われるのは、サメとかが死んだ時に体内に蓄積されて溜まってた尿素が時間と共に微生物に分解されてアンモニアに戻るけん臭くなるとよ!
博多弁の
スナメリ
尿素をそんなふうに使うとかよく考えたね〜!

っていうか死んだサメの臭いがきつい理由ってそういうことやったんや!

ってことは時間が経ってなければ美味しく食べることもできるんやね!

シーラカンスも臭くなるんかな?
yui

時間が経つと臭くなりそうやね〜。

けどそもそもシーラカンスは美味しくないみたい。

あとはサメとかの軟骨魚類は浮き袋を持たない代わりに海水よりも軽い尿素で浮力を調整したりするっちゃけど、この詳しい話はまた次回ね!

博多弁の
スナメリ
そうなんや!

うわ〜、その軟骨魚類の話もバリ気になる(笑)

あ、じゃあアユとかサケ、ウナギとかが海と川を行ったり来たりできるのはなんでと?

さっきの話やと適応できずに死んでしまうんやないと?
yui
サケとかアユ、ウナギとかみたいな海と川を産卵のために行き来したりする魚とかは、大量の水を飲んで余分な塩分は鰓とか尿で排出できる海水魚の浸透圧調節機能と、水はあまり飲まずに大量の尿で余分な水分を排出できる淡水魚の浸透圧調節機能の両方を備えてるからタイミングに応じて器用に切り替えれるけん淡水と海水で環境が変わっても死ぬことはないっちゃん。
博多弁の
スナメリ
あ〜ね!魚の体の仕組みってほんとによくできてるんやねぇ〜。

両方の環境に適応できるサケとかアユ、ウナギとかは凄すぎん?!
yui
やねやね!

ちなみにスズキとかマハゼとかの、川と海が交わる汽水域で生活してる広塩性の魚も浸透圧の調整が器用にできるけん広い範囲の環境に適応して生活できるとよ!
博多弁の
スナメリ
そうなんや!

これでボラとかスズキとかが時々淡水に近いところでも見られる疑問も解決した!ありがトウザヨリ!!
yui
どういたしましテリエビス。

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